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2007年 02月 06日
2007年1月23日午後
午後は、予約制(英語またはイタリア語)12人限定のネクロポリスツアーです。どこかのブログで見つけて、面白そうなので予約しました。メールで予約を入れると、指定された日時にバチカンのゲート(スイスの兵隊がガードしています)を通って中の発掘事務所に集合すること、という返事がきました。で、午後1時30分に発掘事務所へ。スイスガードに止められましたがプリントアウトしたメールを呈示して中へ入れてもらいます(緊張!)。 集合した人7名。ガイドさんはチェコ出身の発掘担当のお兄さん。全員自己紹介させられて、私たち(日本人)、イギリス人中年夫婦、ドイツ人女子学生、アメリカ人(ニューヨーク)男性2人。インターナショナルなツアーだね、ということで英語聞き取りづらかったら言ってね、とガイドさんは言ってくれたけど・・・・。 で、何を見るかというと、バチカン(サンピエトロ寺院)の地下には歴代法王のお墓がある(こちらは一般見学可)のですが、そのさらに下に初期キリスト教徒のお墓(ネクロポリス)が埋もれているのですね。それを発掘して保存してあるところを見学させてもらえるのです。写真撮影不可だったのでネクロポリスのサイトからいくつか写真をもってきました(涙)。 地下に降りてさらにそこからセキュリティーロックのかかったドアへ向かいます。 しかしここでガイドさんがパスワードを忘れてドアが開かないというアクシデント。誰かが「ダビンチコードみたいだねえ」なんて言って笑いがおこります。どうにかトビラが開いてさらに地下深くへ。 ネクロポリスというのは今はもちろん地下に埋もれていますが、もともとはポンペイで見たように、地上に建設された墓です。写真の真ん中のところが道で両側にお墓が立ち並んでいます。死者のための町といった感じでしょうか。 これらは紀元前2〜4世紀頃の主に貴族の墓なのですが、建物の内部には壁画がきれいに残っていました。(きちんとガラスで密封されていて保存状態は良好そうでした。高松塚を思い出してしまいました・・・・) しかしなぜかエジプトの神々の絵が。初期のキリスト教ではこういった古代文明のシンボルを取り入れていたそうなのです。ちょっと不思議な感じでした。写真中央にうっすら黒く見えるのはエジプトのホルス神です。その下のドーム形にくりぬかれた穴に入っているのが棺です。1つのお墓は1家族もしくは2家族くらいのものだったそうで、建物の外に奴隷の墓などもありました。 さらに奥へ進みながら、当時は残された人々が頻繁にお墓を訪れて中で飲み食いしていたとか、この墓の持ち主の出自が墓碑の名前から分かるとか、様々な解説を受けました(英語に半分くらいしかついていけません)。 そしてさらに奥には聖ペテロの墓が。これは現在までの間に幾度となく場所が分からなくなったりしてそのたびにここがペテロの墓だとわかるように幾重にもいろんな囲いをつくってきているのだそうです。一番下層には真っ赤に塗られた壁(Petero is here、とラテン語で書いてあるそうです)、その上には神殿風の建物、さらに上へ行くと大理石の囲い、というように下から順に眺めながら地上へ向かって上っていきました。現在はその真上にこのサンピエトロ聖堂が建てられているのです。さらに驚いたことに、1941年にはこの付近から"Body"(骨なのかミイラなのかどちらか不明)が発掘されて、DNAやらC14やらの調査が行われた結果、どうやら聖ペテロの遺体ではないかということになったようです(英語の理解が不十分なのでまちがっていたらすみません)。 そんなこんなで1時間半、疲れたけれど非常に興味深いツアーでした。墓好きとしてはもう大満足です。(遺跡のみで遺物がみられなかったのが残念ですが)
by lotus_design
| 2007-02-06 12:50
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